「測候所」探訪 ~季節でうつろぐ陽射し~
幸和ハウジング 設計 門奈です。
11月を迎え… 今年も残りひと月半⁉
11/7は“立冬”! 暦の上では冬を迎えておりました。
日常生活では、四季の感覚がなかなか感じ難くなってきている昨今…
個人的には季節ごとの催し、年中行事は大事にしていきたいと思っております。
初詣、節分、桃の節句、春分、端午の節句、七夕、御盆、月見、秋分、X’mas、大晦日。
(他にもバレンタインデイ、ホワイトデイ、ハロウィン、等々)
そんな中、夏至、冬至、春分、秋分、季節のうつろい、天体の移り変わりをテーマにした
「 江之浦測候所 」へ行ってまいりました。
2017年に小田原の相模湾を一望できる傾斜地に作られたこの施設。「 測候所 」と銘打っておりますが、施設用途は「美術館・展示施設」。
現代美術家、写真家、等の肩書きを持つ杉本博司さんが構想したランドスケープ。
元々、日当たりの良い蜜柑畑に、ギャラリーや、モニュメント、古い納屋を利用した作品展示など、蜜柑畑を残しながらの屋外展示施設となっております。
立派な御門を横切り、近代的なガラス張りの「待合棟」で入館説明を聞き、まずはガラス張りのギャラリーへ。
こちらは 100mの回廊に、杉本博司さんの写真が展示されております。
作品を見ながら100m先に進むと、傾斜した地面から突き出るようにバルコニーがあり、相模湾を一望。対岸の三浦半島、その先の太平洋が広がってます。
そしてこのギャラリーを出て、斜面を降りて行くとギャラリー下を横切るトンネルが…
こちらも全長70mの細長い空間。
当初、「測候所」?と聞いて、何の施設?と思いましたが、「自然、天空を展望する場所」との意で、「測候所」とうたわれている模様。
夏至の朝には、相模湾から昇った朝日が、100mの展示ギャラリーに、冬至の朝には下層のトンネル内に、朝日が一直線に通り抜けるよう設計され、その先に置かれている彫刻を照らします。
これは建築における手法の一つ。
エジプトのピラミッド、メキシコのマヤ遺跡、イギリスのストーンヘンジなども太陽の光、日影を巧みに利用。
日本では鎌倉時代に建立された、国宝 浄土寺浄土堂の阿弥陀三尊像に、夕日が後光となり堂内を神秘的に照らす工夫がされています。
話がそれてしまいましたが、この測候所、相模湾を見渡す傾斜地に…と、天気の良い日は非常に景観が素晴らしいのですが、何せ傾斜地に広がるミカン畑… アップダウンが多く、なかなか良いハイキング状態。
ギャラリー棟の他にも、春分・秋分の日の朝日が差し込む茶室や、古い納屋を現代美術の展示スペースに活用した空間、奈良春日大社より御霊を勧請された春日造の社(やしろ)、ガラス張りの舞台など、全て見ようとすると…ハードでした。
場内には飲食スペースはないですが、すぐ出た先に、このミカン畑で栽培された柑橘類を絞ったジュースや、コーヒーなどいただける露店?あり。
アップダウンのあるハイキングコースを満喫した後は、柑橘系のジュースで潤って下さい~
ちなみに、こちらの「測候所」は、事前予約制。
細い山道を大渋滞で…なんて事にはならないですが、屋外施設なので、予約しても天気が心配なところです。
春分、夏至、秋分と過ぎてしまい、次のイベントは、12月21日(土)の冬至。
6:30から入館可との事。(朝日がテーマなので、早いですね…)
御興味ございましたら、是非、御予約を…
さて、弊社でもモデルハウスの見学や、完成現場見学を承っております。
各店舗のモデルハウスはもちろん、完成現場見学会も下記日程で御用意しておりますので、
御覧いただければと思います。
11/30(土)、12/1(日) 豊橋市飯村町
12/7(土)、8(日) 浜松市中央区子安
御客様の要望に合わせて、オーダーメイドの家造り。
敷地や周辺環境に合わせて、冬の陽射しを採り入れ、また、夏の日差しを遮蔽。
図面や写真ではなく、実際の建物を見て、家造りの参考にしていただければ幸いです。
弊社ホームページから、是非、御予約を~