芸術×科学 風で動く生命体 テオ・ヤンセン展
幸和ハウジング 設計 門奈です。
6月を迎え、間もなく梅雨入り。
紫陽花が美しく映える季節となりました。
真夏を迎える前の恵みの雨。自然の営みに感謝。
さて、その自然の力を利用して、人工生命体を創造した方がいらっしゃいます。
オランダ人の“テオ・ヤンセン”さん。
オランダと言えば風車の国。生活に風を利用して風車を動力として活用していた御国柄。
芸術家であるヤンセンさんは、この風を利用して“生命体”を生み出している方です。
プラスチックチューブや、ペットボトル、身近な素材から構成され、風力によって
歩行する人工生命体“ビースト”。
この“ビースト”が日本上陸し、現在、静岡県立美術館にて“触れる”事ができます!
静岡市日本平の中腹にある県立美術館にて、
「芸術×科学 風で動く生命体 テオ・ヤンセン展」
が開催中。
私もこの“ビースト”を見に行ってまいりました。
美術館の中には、数体の“ビースト”がおり、私が行った時には、その内の1体に触る事が
できました。写真では分かり難いかもしれませんが、非常に大きいものです。
展覧会では、この実物の“ビースト”をメインに、進化の過程や、骨格標本(?)、ヤンセン
さんのスケッチや、映像を見る事ができます。
さながら美術館と言うよりも、博物館的な展示でした。
人がイメージし、スケッチを起こし、組み立てる。
私たちの仕事においても同様に感じる部分が多く、非常に刺激を受けた展覧会でした。
現在、私たちの仕事は、10年前、20年前には思いもよらなかった域に入ってきており
ます。
間取りを考え、それを安全な構造で立体化する… は、今現在も変わっておりませんが、
近年は、空気の流れや断熱性、省エネ性など、多岐に渡ってきております。
機能的要素を求められる中で、外観のデザイン性やインテリア、ビジュアル的な要素も
不可欠。
弊社では専任の建築士が御客様の要望に応えるべく、御提案をさせていただきますので、
家造りを御考えの皆様の御来場を御待ちしております。
ちなみに、静岡県立美術館での「テオ・ヤンセン展」は、来月 7/7(日)まで。
数体の“ビースト”を御覧になった後には、常設展示 ロダン館にある「地獄の門」も必見。
フランスの国立ロダン美術館認定の物は、世界に7つ。
日本には東京上野の国立西洋美術館と、静岡の2つ。
西洋美術館の物は屋外展示で風雨にさらされてしまっておりますが、静岡県立美術館の
ものは、ドーム状の天窓から自然光を浴び、ロダン館の中央に鎮座しております。