【知っておきたい!】よく使う家づくりの専門用語10選!
皆様、こんにちは。
浜松市、豊橋市、静岡市を中心に、建築士とつくる地震に強い注文住宅のご提案をしている幸和ハウジングです。
突然ですが、皆さんクイズです!
「矩計」 ←これ何と読むか分かりますか?
初見で分かる方は相当な国語力の持ち主です!
自分も初めて見た時は全く見当もつきませんでした。
正解は「かなばかり」です。
お家の打合せをしていると、平面図や立面図の他に「矩計図」という図面が出てきます。
矩計図とは何なのかというと、いわゆるお家の断面の詳細図になります。
こんな図面です。向かって左側が地面、右側が屋根です。お家を縦にバスっと切ったような絵になります。
高さ関係や使っている部材の厚みや納まりなどをこの図面を使って読み解くことができます。
前置きが少し長くなりましたが、建築の世界はこのような専門用語がとても多いです。
お客様とお打ち合わせをする際は、我々もなるべく専門用語を使わず、伝わりやすい言葉でお話することを心掛けてはおりますが、それでも無意識の内に出てしまっていることが多々あると思っています。
そこで、お家のお打ち合わせをする中で、よく使う専門用語を10個ピックアップしてみましたので、この機会に是非皆さんも覚えてみませんか?
目次
① 框
框とかいて「かまち」と読みます。
主に床の間や玄関の部分に「横」に入れる化粧材のことを言います。
・・・と言われてもピンと来ないと思いますので、写真で解説します!
▼この斜線部分が「上がり框」と呼ばれており、玄関の土間とフローリングの境目に付ける部材です。
▼こちらを「上段框」と呼びます。階段と2階フローリングの境目に付ける部材です。
せっかくですのでコーディネートをする際の注意ポイントをご紹介します!
上記写真に関しては、「階段踏板」、「上段框」、「2階フローリング」と3つの部材が視界に入ってくるエリアになります。
この3つの色味がバラバラになるとチグハグな印象になりがちです。
この写真は、全て同じメーカーの「ウォルナット」色で揃えているので、違和感がありませんよね!
できれば全て揃えて頂くのをおすすめしますが、難しい場合は、「2階フローリングと上段框の色を合わせる」
これを意識してください。フローリングと框は直接隣り合うので、色味が違うと特に気になります。
コーディネートの際は是非このことを思い出してみてください。
② 下屋
下屋とかいて「げや」と読みます。
2階建てのお家の1階部分に掛かる屋根のことを言います。


③ ニッチ



④ 梁
梁とかいて「はり」と読みます。
梁とは、建物の水平面に渡された横架材で、屋根や床などの荷重を支える構造材のことを言います。
構造材なので基本は壁や天井で隠れてしまいますが、吹き抜けのあるお家では梁が見えてくることがあります。あえて梁を出したいという方もいるくらいなので、デザインとして採用されるのも非常にアリです!
⑤ 巾木
巾木とかいて「はばき」と読みます。
巾木とは、壁と床の継ぎ目に取り付ける部材のことです。
施工上の問題で、床と壁の継ぎ目部分にはどうしても隙間が生じてしまう為、この巾木で蓋をしています。ほこりの侵入や掃除機などがぶつかった時の壁をガードする役割を果たしてくれます。
あまり目立たせたくない部材ではありますので、いまは高さ30mmのスリムタイプの巾木が主流になってきています。色や種類も色々ありまして、基本は壁紙に合わせて「ホワイト」の巾木を使うことが多いですが、ダークトーンの壁紙を使う場合やモノトーンのスタイルに仕上げたい場合は「ブラック」もおススメです!
⑥ パラペット
あまり聞き馴染みのない言葉ですよね!
パラペットとは、「屋上や緩い勾配の屋根などの外周部に設けられた、低い立ち上がりの壁のこと」を言います。
主にキューブ状の外観に仕上げたいときに、屋根を隠す用途として使われることが多いです。
▼屋根の周りに壁を立ち上げて、四角く見せています
▼屋根を見せるスタイルとキューブ状のスタイル
キューブ状のスタイルをお好みの方は、「パラペット」覚えておくといいかもしれません!
⑦ 石膏ボード
石膏ボードとかいて「せっこうボード」と読みます。
業界的には「プラスターボード」と呼ぶことも多いです。
石膏ボードとは、チョークなどにも使われる「石こう」を厚紙で包み、板状に加工した建築内装材です。
主に、壁や天井の下地材として使われています。
この上に、クロスや塗り壁などで仕上げをしていきます。
一つ注意点としては、石膏ボードは素材が石膏(粉)の為、ビスやねじが効きません。
後から「棚を付けたい」、「TVを壁掛けにしたい」となっても基本的には取り付けが難しくなってしまいます。
「ボードアンカー」を使ってとめる方法もありますが、荷重によっては経年でビスが外れる可能性も・・・。
あらかじめ壁掛けしたいものが決まっているのなら、図面打合せの段階で「下地補強」をお願いしましょう!
費用もそこまでかかりませんので、迷ったらとりあえず下地を入れてもらうくらいの気持ちでもいいかもしれません。
⑧ 型ガラス
これはそのまま「かたガラス」と読みます。
家づくりでは基本的には「透明ガラス」と「型ガラス」の2種類から窓ガラスを選んでいきます。
「型ガラス」とは、ガラスの片面にデコボコした模様をつけたガラスで、光は通しながらも外からの視線を遮ることができるガラスのことです。
お風呂や脱衣所など外からの視線が気になる場所につけることが多いです。
ただ型ガラスも完全に見えなくなるわけではないので、過信しすぎず、ロケーションに合わせた窓配置が一番重要になります。
⑨ 縦スベリ窓・横スベリ窓
図面打合せの際に、意外と迷うのが窓の種類です。
オーソドックスな「引違い窓」や、開閉できない「FIX窓」の他に、「縦スベリ窓」と「横スベリ窓」という選択肢が出てきます。
▼ 縦スベリ窓・・・写真のように横方向に開いていく窓のことを言います。
縦スベリという名称なのに、横方向に開くのでちょっとややこしいですね・・・。
縦スベリ窓は、窓が90度近くまで開くので、風をたくさん取り込めるというメリットがあります。
▼ 横スベリ窓・・・写真のように上方向に開いていく窓のことを言います。
横スベリ窓は、縦スベリ窓のように大きく開くことはできませんが、窓が上から覆いかぶさるような格好になるので、外からの目隠し効果は非常に高いです。
断熱性能を重要視する現代の家づくりにおいて、大きい窓を多用するケースはかなり少なくなりました。
逆にこのような、縦スベリ窓や横スベリ窓がメインで使われるようになっています。
⑩ 1間
「間」とかいて「けん」と読みます。長さの単位を指しており、「1間 = 1820mm」になります。
これは覚えておくと結構便利です!
日本の建築業界では、日本の伝統的な長さの単位である「尺貫法」をベースにした「尺モジュール」が多く採用されております。
▼尺貫法における長さの単位
□ 1寸(すん)=約30.3mm
□ 1尺(しゃく)=約303mm(10寸)
□ 1間(けん)=約1820mm(6尺)
現代の建築現場では、3尺(910mm)×3尺を1グリット(マス)として、図面を作成していきます。
2マス(910mm×1820mm)で一帖と覚えておくと便利です。
「3尺」や「○○間幅」などは、本当によく使うのでこの機会に是非覚えておきましょう!
もしメーターモジュールを採用されている会社さんで建てられる場合は、覚えなくても大丈夫です!
ほとんどの方が、「家づくり」は人生で初めての経験だと思います。
その中で、もちろん普段聞きなれない言葉もたくさん出てきます。
もしちょっとでも疑問に感じたら、是非担当スタッフにお気軽に質問してください!
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