対談
ミニマルプラス誕生ストーリーミニマルな家づくりで
新築後も
ゆとりある暮らし
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幸和ハウジング代表鈴木 一道
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プロジェクトリーダー原田 雅人
注文住宅に憧れるけれど、高すぎて手が届かない。でも建売住宅には抵抗がある…。そんな若いご夫婦のために開発されたのが規格化住宅の「ミニマルプラス」です。無駄のないコンパクトな家づくりで建築費とランニングコストを抑え、自由な時間と自由なお金が増える家はどのようにして生まれたのでしょうか?
家づくりの考え方そのものを
合理化してつくる「規格化住宅」
原田 この4月から建築資材や住宅設備が7〜10%値上がりして、これから家を建てる家族にとってはますます負担が大きくなりましたね。
鈴木 それで世帯収入は変わらないんだから大変だよ。いま、県西部地域で土地を買って注文住宅を建てようとすると、4,000万円以下では無理だね。
原田 そうですね。それでも、建売住宅には抵抗があるという人が少なくありません。中古住宅という選択肢もありますが、車や洋服と同じで、やっぱり新しい家に住みたいというのが日本人だと思います。
鈴木 なるほど。ただ、コロナ禍やウッドショックでこれだけ住宅の価格が高騰すると、注文住宅を建てるにはある程度の年収が見込めないと厳しい。無理な住宅ローンを組んだばかりに家族旅行にも行けない、新車にも乗れない、子どもの習い事も減らさないと、なんてことになったら本末転倒だからね。
原田 はい。では、若い子育て家族が無理なく満足する家を建てるにはどうしたらいいのか、と考えた時に注目したのがミニマルライフです。
鈴木 モノを減らすことで生活の自由度を上げる暮らし方のことだよね。
原田 そうです。モノが少ないと家事時間が減り、小さな家でもすっきりと快適に暮らすことができます。すると、光熱費が抑えられ、自由なお金が増える。そんなミニマルライフに外装や内装で好きなものをプラスして、自分だけの家を建ててほしいと開発したのが「ミニマルプラス」です。家づくりそのものを合理化してつくる規格化住宅で、建物の大きさに応じて価格が決まるシステムを採用しました。そうすることで予算オーバーの心配がなく、安心して家づくりを進められます。
自分サイズのシンプルで豊かな暮らしを
鈴木 規格化住宅に決めたのは、何か理由があるの?
原田 家づくりは誰もが初めての経験なので、不安だと思うんです。0から創りあげていく注文住宅は時間もコストもかかります。そこで、まずは建物の大きさによって価格をはっきりと決めることで、予算面での不安を解消します。次に間取りですが、全60種類の基本プランを用意して、どんな条件の土地にもフィットするようにしました。プランはKOWAの注文住宅を長年手がけてきた設計士が担当したので、きっとご満足していただけるはずです。
鈴木 間取りプランを規格化することで、作業工程や打合せ時間を短縮できるので、コストダウンにもつながるということだね。
原田 その通りです。最近は、ほとんどのお客様がインスタで気に入った画像を私たちに見せて、「こんな風にしたいんです」と言います。もちろん、できないことはありませんが、理想ばかりを追い求めると、とんでもない価格になり、建物のバランスも悪くなります。
鈴木 お客様の夢を最初から壊したくはないけれど、インスタで気に入った画像がどの家にもあてはまる訳ではないからね。
原田 あれもこれもやろうとして予算が足りなくなり、引き算していく家づくりは楽しくないですよね。「ミニマルプラス」は、あらかじめ間取りや素材、設備が決まっているので、予算内で外壁や内装にこだわるなど、自分らしさをプラスする余裕が生まれます。
鈴木 なるほど。素材や設備仕様、色使いも何種類か決めてあると選びやすいし、完成後のイメージもしやすくなるよね。
原田 はい。さらに、SDGsへの取り組みとして、高い省エネ性で環境への配慮を行いました。床は無垢材、壁は漆喰を選択することもできます。さらに、断熱材は古紙から生まれたセルロースファイバーを標準仕様としています。快適に暮らすため高断熱・高気密はもはや当たり前です。
鈴木 若い世代でも無理なく購入できる価格で、高品質で高性能な家が実現するんだね。
原田 そうなんです。お客様にはぜひ「欲しい」と「必要」の違いに気づいてほしいのです。自分たちにとって、なくても問題ないか、ないと困るのかを正しくジャッジできれば、身の丈にあった“ちょうどいい”家で、新築後も豊かに暮らせると思います。
鈴木 規格化住宅といっても、構造はKOWAの注文住宅と同じだから安心できるよね。
原田 もちろんです。全棟構造計算による耐震等級3、制振ダンパー、長期優良住宅認定を取得しています。ちなみに、構造計算は多くの住宅会社が採用する簡易的な壁量計算ではなく、家全体にかかる負荷を基礎から計算する許容応力度計算を行うので、孫の代まで安心して住み継いでいくことができます。
土地と建物をトータルに提案。
その場で「総額」がわかる
鈴木 『幸和ハウジング』は創業48年。住宅会社としての知名度はあると思うけど、実は不動産業からスタートした会社で、いまも土地探しに強いということを知らない人が意外に多いんじゃないかな?
原田 そうですね。半世紀に渡って不動産業界で培ってきたネットワークを活かし、県西部エリアの豊富な土地情報を持っています。土地専門のスタッフもいるので、的確なアドバイスができるし、土地と建物をセットでご提案できるのが弊社の大きな強みですね。
鈴木 あちこちの不動産会社を回らなくてもいいからラクだよね。その場で、土地と建物の総額がわかるから、資金計画も立てやすくなる。
原田 はい。今は共働きのご夫婦も多いので、家づくりだけに時間をかけられないでしょう。そんな方にこそ弊社をフルに活用していただきたいですね。「ミニマルプラス」は、令和の時代にふさわしい合理的で無駄のない賢い家づくりです。私たちはこれからも20代からの若い世代の家づくりのパートナーとして、地域から必要とされる住宅会社であり続けたいと思っています。