2018.02.15 藤枝店
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こんにちは。藤枝店の子育てパパです。
昨年子供たちがYoutubeばかり見ていて、これはなんとかしないといかんということで空手を習わせ始めました。
楽しんで続けていてくれているようでなによりです。
ところで、写真のおじ様、ダンディですよね!
ロバート・B・パーカーという作家ですが、彼の「初秋」という本をご存知ですか?
ハードボイルド小説スペンサーシリーズの第7作目。私のつたない読書歴ではオールタイムベストワンです。
ネタばれにならない程度にかいつまんでストーリーを。
”ある女からスペンサーが請けた仕事は、離婚した夫が奪った息子・15才のポールを連れ戻すことだった。首尾よく成功するスペンサー。3ヵ月後、女は強引に再びポールを自分のもとに置こうとする元夫の企みを阻止したいと再びスペンサーに頼る。そして暴漢が彼らを襲う。
スペンサーは、ポールが、対立する両親の“駆け引き”の材料となっていて、“育てられ”ておらず、TVばかり視て暇をつぶす、何事にも関心を示さない少年であることに気づく”
「あの子供は行動の仕方を一度も教えられていない。なにも知らない。誇りがない。得意なことは何一つない。テレビ以外、関心事はなにもないのだ」
「自分が知っていることを教えてやる。おれは大工仕事を知っている。料理の仕方を知っている。殴り方を知っている。行動の仕方を知っている」
スーザンが首を振った。「あなたの話を聞いていると、とても簡単なことのように思えるわ。でも、そうじゃないのよ。相手に習う意志がなかったらなにも教えることはできない。それはたんなる知的訓練じゃないわ。感情、心理の問題だわ。わたしが言うのは、あの子は真に病的状態にあるかもしれない、ということ」
スペンサーは少年と二人きりで生活を始めます。
人生で大切なこと。自立すること。それを教えるために・・・
ポール少年がどうなってゆくのかは、ぜひあなたの目で確かめてみて下さい。
この本に出合ったのは22才の頃で、以来何度も何度も読み返しています。
そして読むたびに涙がこぼれます。
「スペンサーさん。今の私はあなたから見ておかしなことになっていませんかね?」
それは子育てをする上で、いつも自分に問いかけています。
PS. 初秋は第7作目ですが、いきなり初秋から読んでも何も問題ありません。むしろ初秋から読むべきかと(^^♪