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【ベテラン設計士が考える】30坪以下で建てる平屋の間取りをご紹介

「新築を建てるなら平屋がいいよね」そんな声を最近よく耳にします。 

弊社でも平屋のモデルハウスは特にお客様からの反響が多い印象です。 

そんな平屋ですが、魅力的な面もたくさんありますが、デメリットと感じるような側面もいくつかございます。皆様には二つの面をしっかり理解し、ご検討いただければと思っています。

今回はそんな平屋の基礎知識を簡単にご紹介しながら、最後に弊社の設計士がプランニングした平屋の図面をいくつかご紹介したいなと思います。皆様の選択の参考にして頂ければ幸いです。 

 

目次

 

 

①平屋のメリット

■ 階段がなく老後の生活も安心

若い方からも意外とこの声をたくさん頂きます。お子様部屋と主寝室が2階にあると、

老後階段を使うのがつらくなってきた時に、2階は誰も使わなくなってしまいます。

階段がなくワンフロアで生活が完結できれば、子供部屋も収納として使うこともできますし、

無駄のない使い方が可能です。

また階段がないことで、必然的に洗濯機や物干しスペースも1階になりますので、生活導線も非常に楽になります。

■ 家族とのコミュニケーションが生まれやすい

ワンフロアでご家族の気配を感じやすいのも大きなメリットです。

お子様が小さいうちは、お子様に目が届きやすいですし、階段からの転落事故のリスクも防ぐことが出来ます。お子様が大きくなって自分の部屋を使うようになっても、なんとなく気配を感じることができますし、間取りによっては、LDKを介してお部屋いけるようにすれば、お子様と顔を合わせる機会も必然的に増えていきます。

■ 地震に強い

建物は高さが高ければ高いほど、地震の揺れのエネルギーが伝わりやすいです。

平屋は高さが低く重心が低いので、そもそもが揺れにくい構造になっています。

このあたりは想像がつきやすいかもしれません。

また地震の際に、とても多い死因が圧迫死です。建物が崩れ構造材や家具などに挟まれ身動きが取れなくなってしまい命を落としてしまいます。平屋だから助かるとは言い切れませんが、

平屋は上には屋根しかありませんので、少しでもリスクを軽減させることは可能です。

■ メンテナンス費用が安い

外壁や屋根の塗り替えなどメンテナンスを行う際、建物周りを養生して足場を掛けて作業をします。平屋もメンテナンスは必要ですが、2階建てや3階建てに比べ、足場の量が圧倒的に少なくて済みます。その分かかるメンテナンス費用も安くなってきます。ご自身でのメンテンスも手が届く範囲が広いため、簡単なものだったら業者を呼ばなくてもいいケースもございます。

 

 

②平屋のデメリット

■ 建てられる土地が限定される

平屋は、2階建てや3階建ての建物に比べて、建築面積が大きくなりがちです。

そうなると土地に対して、建物が占める割合が大きくなってきますので、お庭が取れなかったり、駐車場が必要台数取れなかったりというケースもございます。

その為、平屋を建てる際はある程度広い土地をご用意する必要が出てきてしまいます。

個人的には、平屋を検討されるのであれば、目安として最低60坪以上は、土地面積があってもいいのではないかと思います。

■ 工事費用が高い

平屋は二階建てに比べて割高なんですよ。なんて話をすると驚かれるお客様も結構いらっしゃいます。どうして平屋のほうが割高なのでしょうか?

例えば同じ30坪のお家を建てた時、総二階の2階建てと、平屋では、基礎の面積と屋根の面積が倍変わってきます。平屋は30坪分必要になりますが、2階建てなら半分の15坪分で済みます。

材料費や工期も変わってきますので、その分費用はかかってしまうということになります。

■ 水害に弱い

これも平屋に限った話ではありませんが、水害が起きて床上浸水の被害にあってしまった際、

平屋と二階建てでは、被害に結構な差があります。平屋だと全フロア浸かってしまいます。

ハザードマップを確認して、被害が少ないと予想されるエリアに建築をするのか、盛り土をして敷地の高さを上げるのか、建物基礎の高さを上げるのか。対策にもそれなりの費用がかかってしまいます。

 

 

③平屋はあきらめる?

平屋に憧れはあるけど、工事費用は割高だし、広い土地を探したら土地代も結構かかりそう。

平屋は諦めないといけないか・・・。

そんなことをお考えのあなた。まだ諦めないでください!

平屋だからこそ、シンプルにコンパクトに間取りをまとめることで、価格を抑えることも可能なんです。

弊社のベテラン設計士が考えた30坪以下の間取りを 4つご紹介いたします。

 

 

④間取り紹介

パターン①

 ■ 1LDKの広々LDKの平屋  【施工面積29.30坪】

 

【間取り】

・お子様が独立し、終の棲家として住まわれる想定の1LDK

・LDKは25.5帖とかなり贅沢な広さ。リビングには勾配天井を設けさらなる開放感を

・陽当たりの良いタタミコーナーでのんびり昼寝や読書を

・プライバシーの確保されたウッドデッキ。のんびり日向ぼっこやお洗濯にも使えます

・キッチンからお風呂まで水回りの導線が集約されています

 

 

【外観】

・ガルバリウムの大屋根がインパクトのある外観

・外壁を一部木目調に貼り分けて、和モダン風に

・道路側からの視線が気にならない窓の配置

 

パターン②

■ 3LDKの無駄のないL字型の平屋 【施工面積28.01坪】

 

【間取り】

・LDKと居室をきちんと空間分けし、プライバシーを重視した間取り

・洗面化粧台がホールに設けることで、脱衣所を広く取れて室内干しスペースと兼用できます。

・各居室も6帖前後の広さを確保しています

・ウッドデッキを2か所配置し、採光と外と繋がるプライベートスペースを確保

 

【外観】

・どの面からみても格好良い外観

・道路側は、玄関ドアが道路から見えない場所へ配置

・視線の高低差と奥行き感を持たせ、外壁は一部板張りにて貼り分け。グレーな板張りもいい感じです。

 

パターン③

■ 敷地条件を活かした2LDKの縦長の平屋 【施工面積26.17坪】

 

【間取り】

・2LDK+ロフトのある平屋

・広々と取れたエントランススペース。趣味の自転車を置けます

・玄関とLDKに仕切りを設けず開放的な空間に

・ウッドデッキが採光と外との繋がり感を演出

 

 

【外観】

・ブラックのラップ調のガルバリウムを採用した無骨な外観

・板張りをアクセントに入れることでおしゃれなカフェのような雰囲気に

・南北に道路と接している敷地を想定し、北側も外壁を貼り分け、魅せる外観に

 

パターン④

■ 無駄をなくしたコンパクトな3LDKの平屋 【施工面積24.79坪】

 

【間取り】

・ホールを極力削り、空間効率を重視した間取り。

・リビングは勾配天井を採用し、空間を広く見せています

・階段下収納や小屋裏収納などデッドスペースを活用し収納力を補います

 

 

【外観】

・片流れの飽きの来ないシンプルな外観

・一部外壁を貼り分けアクセントに

 

 

⑤まとめ

皆様一度は憧れる平屋。高いから、土地が無いからと言って諦めてしまうのはもったいないです。

一見、平屋なんか建てれそうにないなと思うような土地でも、設計士のアイデア次第では、

最高の土地に変身する可能性を秘めています。

弊社では、住まいパートナーによる土地と資金のご相談、設計士による建物のご相談をワンストップでお手伝いさせて頂きます。ぜひ一度、お近くの店舗のスタッフにお気軽にご相談ください。

 

また弊社が最近取り組み始めた新商品に、平屋の【ONE】という商品がございます。

小さな敷地でも建てられる、コストパフォーマンスの高い注文住宅になります。

詳細はこちらをご覧ください。↓

シンプルな平屋【ONE】

皆様の平屋ライフのお手伝いになれば幸いです。

 

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「建てているのは、人生だ」

家づくりのことなら静岡県・愛知県東部 で累計 3700 棟の実績の幸和ハウジング

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この記事の制作者
  ■ 浜松・静岡・愛知エリアにて注文住宅事業を展開し、2023年に創業50周年を
   迎える住宅会社。累計棟数約4000棟の家づくりのお手伝いをさせて頂き、
   ハウスオブザイヤーインエナジー優秀賞7年連続受賞。
  ■ 有名建築家『谷尻 誠』氏や『藤原 徹平』氏と共同プロジェクトを組み、
   モデルハウス建築の実績あり。

  文章:中安 祐大

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